gochi荘にまつわる物語

gochi荘を作ったきっかけや、 おいしいもの・旅行が大好きなgochi荘スタッフが おすすめしたい旅の楽しみ方、ローカルな情報など感じたまま綴っています。

『見る旅』から『触れる旅』へ。関西の農家民宿を一挙紹介!

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f:id:gochisou_oyado:20191019235849p:plain Writer: トラベルデザイナー 岡田 奈穂子

 たどり着いたのは『触れる旅』の面白さ。

 自由きままな個人旅行、移動が楽なツアー旅行、学びのホームステイ・・・

近年旅のスタイルは普段の生活スタイルに寄り添う形で様々に拡がりをみせ、旅慣れてくるに従って、「エッフェル塔を見たい」「ブロードウェイでミュージカルを観たい」という、行列に並び、お金を払いさえすれば誰でも叶えられるありきたりの『見る旅』では満足できなくなってきた私たち。

ガイドブックには載っていないようなローカルな情報を知りたい!
観光客向けじゃなくて、現地の人が普段行くような場所で食事をしたい!
なんなら現地の人の生活をそのまま体験してみたい!!!

これまで世界40ヶ国を旅したgochi荘スタッフが周りまわって最終的にたどり着いたのは、現地に住む人や食に『触れる旅』の面白さでした。

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▷宿泊施設の種類から見る、世界の『触れる旅』事情

旅先で「泊まるところ」はとっても大切なもの。大きくて駅近で便利!なところもいいのですが、私はできるなら土地柄の出る個性的なホテルに泊まりたい。ということで、世界にはどんな宿泊施設があるのか調べてみました。

 

< 世界にある宿泊施設の種類 >

① ホテル:中世ヨーロッパの旅館から発展した宿泊施設。ラテン語の”hospes(客)”が語源と言われます。客室内にはベッドやテーブル、バスルームが備わりサービスや設備、客室数によって土地独自にランク分けがなされます。

- ブティックホテル:上記の中でも特に、コンセプチャルで質の高い、100室以下などの洗練された小規模経営ホテル。個性的で地方色が出ていることが多い。(好き!)

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- デザインホテル:上記の中でも特に、洗練された建築デザインやインテリアデザインを有するホテル。

B&B:「Bed & Breakfast」の略。宿泊と朝食をセットにした簡素なタイプの宿や民宿。

コンドミニアム・アパートメント:キッチンや洗濯機など、中長期間滞在するための設備が備えられた宿泊施設のこと。主にリゾートエリアではコンドミニアム、都市部ではアパートメントと呼ばれるようです。

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オーベルジュ:宿泊施設を備えたレストラン。いわゆる「美食宿」で、値段は張るが土地ならではの食材と調理法を用いたおいしい料理とお酒を提供してくれる。(大好き!)

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そのほか、人が往来すること自体に歴史を持つヨーロッパには、その土地ごとに様々なタイプの宿泊施設があります。このようなところに宿泊できるのもわざわざ旅をする醍醐味ですよね。

 

< ヨーロッパの個性的な宿泊施設 >

フランス・ドイツなど/シャトーホテル:各地の歴史あるお城や貴族の館などを改装した豪華な宿泊施設。併設のダイニングで星付きレベルの贅沢な食事を楽しめるところも多い。

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★★フランス/Chambre d'hôte(シャンブル・ドット):一般家庭の余っている部屋などを宿泊施設として貸し出す。地元の食材を使った手作りの朝食がつき、家庭に遊びにきたようなアットホーム感が魅力。施設によっては夕食もリクエストでき、そのような施設は別で“Table d'hôte(ターブル・ドット)と呼ばれます。(大大好き!)

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★★イタリア/agriturismo(アグリツーリズモ):ファームステイとも呼ばれる、農家さんが経営する宿泊施設。収穫体験や料理教室なども行い、ワイナリー経営のところが多い。日本の「農家民宿」に一番近い形ですが、現地の方が体験は充実しています。(大大大好き!)

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★★イギリス/マナーハウス:由緒あるカントリーハウスや貴族の屋敷を宿泊施設に改装したもの。豊かな自然に囲まれた場所で上質な料理を頂けるなど、イギリス貴族の田舎暮らし気分が味わえます。

 

が好きになって特に探すようになったのが、Chambre d'hôte(シャンブル・ドット)やagriturismo(アグリツーリズモ)スタイルの宿泊施設。

お宿のオーナー家族とワインを飲みながらお話ししたり、まるでそこに暮らすかのように心豊かに滞在できるのがとっても魅力的!なのです^^

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▷日本の『触れる旅』事情

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では日本の宿泊施設の分類はどうなっているかと調べてみますと・・・実は上記のように明確に分類されているわけではありません。「なんとなくホテルと呼ぶには規模が小さいからゲストハウスにしようかな」「食事は出さないけど、農家だから農家民宿かな」などと、感覚的に付けられていることがほとんどで、その実態は海外と比べてもあまり明確にはわからないのです。

 

でも私が泊まりたいのは、現地のローカル感を感じられる『触れる宿』!新鮮な野菜収穫ができたり、醸造したての日本酒が飲めたり、お母さんから料理を学べたり・・・・正直言って「業態」はなんでも良いのだけれど。

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そう思って国内のお宿を探すのですが、業態がバラバラな分、海外に比べて「泊まりたい宿」を見つけるのがとても難しい現状がありました。

せっかくインターネットで見つけてもご高齢でもうほとんど営業していなかったり、営業はしているけれど情報を出していなさすぎて値段や食事の有無がわからなかったり・・・。

 

これはどうにかならないのかー!と旅行会社を立ち上げて間もない私が浅はかにも考えたのが、ローカルな文化(特に地方色が出て大好きな食事!)に楽しんで触れられる国内の宿泊施設だけを、業態に関わらず集めて予約できる宿泊サイトの運営。

 

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構想を始めたのは2017年。宿泊予約サイトを作るなんていったいいくらかかるの?!お宿の情報はどこから得るの?!と、最初は夢のまた夢のような感覚でしたが、口に出したことで支援者がたくさん集まってくださり、2018年の女性起業家コンテスト・LED関西出場を機に事業構想は加速。2019年の6月に、ついに念願の「gochi荘(ゴチソウ)」がオープンしました。

 

ローカル宿の予約サイト「gochi荘(ゴチソウ)」

https://gochisouoyado.com/

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▷関西でおすすめの農家民宿スポット

先述の通り、「gochi荘(ゴチソウ)」=「農家民宿」というわけではないのですが、日本では宿泊施設に対する明確な分類がまだないため、gochi荘で取り扱いさせていただいている『おいしい食体験ができる宿』をいったん「農家民宿」と呼び、第一弾として関西圏のおすすめをいくつかご紹介したいと思います。

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これらのエリアやお宿さんで、私たちが元々繋がりを持っていたところは一つもありません。全てこの構想に賛同してくださった方々が、おすすめだからと紹介し、現地と繋いでくださったところばかり。ローカルおすすめのローカル!なのです。1年以上かけて各地を回って取材し、時に土地の方と未来を語り一緒に飲み明かした(笑)、とても大切で自慢の場所ばかりです。

 

<京都エリア>

① 和束・・・ 「宇治茶」と呼ばれる茶葉の、実は大部分を生産する関西きってのお茶どころ。国際色豊かなご夫婦が営む「BLODGE LODGE」さんや、お茶愛あふれる美食の農家民宿「えぬとえぬ」さん、専業農家ゆえに季節限定営業の「茶畑なごみ」さんで美しい茶畑を望むひと時を。

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② 京北・・・京都駅からバスでもたった1時間半足らず。市内で「地産地消のお野菜バイキング♪」に並んでいる間にもたどり着いちゃう、本ものの美しい京の里山。父娘が紡ぐ茅葺宿「ほろろん」さんで産みたて卵のたまごごはんを頂いたり、お食事自慢の「遊月」さん、里山を自転車で駆け抜けられる「五右衛門」さんなど個性派揃い。一棟貸しの「徳平庵」にはなんとシェフが食事を作りに来てくださる体験も。

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③ 亀岡・・・京都駅からおよそ30分とは思えない、渓谷や田園が見られるのどかな「亀岡」エリア。市場にも卸している京野菜をいただける「こいや」さんや、亀岡の冬の名物でもあるぼたん鍋を味わえる「Farmhouse NaNa」さんや、トスカーナ出身のご主人がいらっしゃる「Bishamon House」でプチホームステイを味わったり、川下りだけで帰るのはもったいないエリアです。

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<奈良エリア>

① 飛鳥・・・大阪からも近いゆえに日帰りしてしまいがちな奈良ですが、ちょっと待ってください!奈良の良さは観光客が帰った夕方や心地の良い朝の風にこそあるんです。万葉の物語に思いを馳せるここ「飛鳥(明日香)」では、朝の養鶏所散歩が楽しい「Café & Pension ASUKA」さんや、飛鳥鍋やいちご収穫も楽しめる田舎料理宿「民宿 北村」さん、癒しの古民家宿「とまりゃんせ」で、日常の喧騒を離れ心安らぐひと時を。

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② 宇陀・・・まさに江戸時代にタイムスリップ?!したかのような街並みが楽しめる「宇陀」エリア。城下町らしく和菓子やさんや日本酒蔵が軒を連ね、築120年の古民家「奈の音」さんでゆるり歴史滞在を楽しんだり、山に入ると、手作りの五右衛門風呂に満点の星が輝くピザ工房宿「らぴゅた宇陀」さんや、室生山を一望できる「民宿むろう」さんでは冬になるとお母さんご自慢の絶品ジビエ料理も!じゅるり。

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<兵庫エリア>

丹波篠山・・・近年たくさんのアーティストや料理人さんたちが、魅力に惹かれて移住するこの「丹波篠山」エリア。農家民宿の先駆けとも言える「農家民宿 おかだ」さんをはじめ、チーズまで作ってしまう「婦木農場」さん、無農薬野菜を美しい料理に仕立ててくださる「花乃家」さんなど太陽をたっぷり浴びて育った甘く美味しいお野菜をいただけるお宿さんが目白押しです。

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<滋賀エリア>

① 高島・・・琵琶湖と山にはさまれた四季折々の風景に魅せられて移住されたお宿さんが多く、メタセコイヤの並木が近い「ちょい宿あだち」さんや、150年以上の古民家宿の「たらいち邸」さん、緑のじゅうたんのようで美しい棚田の目の前にある「棚田ハウス」さん、「志我の里」さんもそう。また“かばた”が残る集落にある「Racine home 針江」さんなど、ここにしかない風景が見られます。

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<和歌山エリア>

① 田辺・・・白浜に行くみなさん!ちょっと行きすぎてます!!(笑) 観光地の少し手前にあるこの「田辺」エリアは和歌山きっての美食の地。駅前の飲み屋街ではお昼に獲れたばかりの新鮮な魚介が豪快にいただけるのも当たり前。梅農家の「未来農園」さんや「Guesthouse Tao」さん、一棟貸しスタイルでジャム工房も経営する「小家御殿」さんなど個性豊かなお宿さんもたくさんです。

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各地の取材記はこちら。おすすめのグルメスポット情報も満載!http://buonovoyage.hatenablog.com/

(うっかり海外の地方都市の記事なども紛れ込んでます)<訪れてしか出会えない。当たり前にある「地産地消」。大阪市内・京都市内の豪華五ツ星ホテル・・・ももちろん素敵ですが、せっかく心を解く旅をするならば、ぜひこういった個性派宿で『触れる旅』の楽しさを味わってみてください。

 

次回は・・・・

・子供と楽しむローカル宿

・ペットと楽しむローカル宿    などもご紹介していきたいなと思います♪

乞うご期待ください^^